小庵、台湾のカバランウィスキー蒸留所を訪問!
こんばんは!小庵です
今宵はカバランウィスキー蒸留所の話です
2018年7月、台湾旅行をしてきました
その最大の目的のひとつが、カバランウィスキー蒸留所訪問でした
いてもたってもいられず、台湾到着翌日の訪問です
カバランウィスキーとは?
カバランは台湾の金車という老舗企業のウィスキーブランドで、ウィスキーは2008年発売開始です(蒸留所は2005年に設立)
その2年後には、イギリスでブラインドテイスティング大会で優勝し、一躍世界の注目を集めました
その後も数々の賞を受賞しています
今、世界で一番ほっとなウィスキーメーカーです
最近ようやく日本でも見かけるようになってきました
商品名には、オーケストラ用語が使われています
など
台湾という温暖な立地条件のためか、スコッチウィスキーが、数年以上かけて熟成させることで最良のウィスキーが完成するのに対して、カバランウィスキーは2年程の熟成期間で最高のウィスキーを送り出している
カバランは、スコッチウィスキーの製法をベースにしているが、それ以上に独自の製法を確立したと思われます
カバランウィスキーについてさらに詳しくは以下の本家ウェブサイトをどうぞ
蒸留所へ行く魅力
これはウィスキーの蒸留所に限らず、ワイナリーやビール工場にも共通してます
なんといっても、製造工程が見学できること
本やウェブで学んでも、やっぱり実際の設備を目の当たりにしたり、漂うウィスキーの香りを感じたりするのは、現場でないと体験できません
次に、無料だったり有料だったりしますが、一般公開しているところでは試飲できます
お気に入りを見つけるには、試飲が一番です
いろいろ試しすぎて酔いすぎないように!
そして、蒸留所限定品や新製品を購入できること
ここでしか買えない、は気持ちいいです
あなたの街や近くに蒸留所などがあれば、ぜひ訪問してみてください
クラフトビールやマイクロディステラリーがあちこちにできているので、調べてみると意外と近くにあるかもしれません
台北からの移動
カバラン蒸留所は台北から南東へ車で一時間ほど行った太平洋側の宜蘭(Yi-ran)という街にあります
宜蘭といえば雨、と言われるようで、雨が多く、ウィスキーに必要な水は十分にあります(訪問時は幸い快晴でした)
当日は一日タクシーをチャーターして台北から宜蘭へ、カバラン蒸留所といくつかの観光名所を巡り、台北に戻りました
日本語が話せるドライバーさんだったので、会話も弾み、移動も楽しく過ごせました
行きも帰りも台北市内は渋滞にはまりましたがそれ以外はスイスイでした
宜蘭についてはこちらのブログもぜひ読んでみてください
見学、そしてサプライズ!
カバランは予約不要(20名以上の場合は必要なようです)、見学無料の工場で、訪問者をいつでも、快く受け入れてくれます
サプライズ 1
実は今回は、台湾の友人を介してカバランに勤める人に訪問の件が伝わっていて、到着すると日本語を話せるスタッフが出迎えてくれました
なんという心遣いでしょうか。
サプライズ 2
まずは会社概要を説明すると言われ、とある部屋に
なんと大ホール
我々だけのために、この大ホールで、会社概要の映画を鑑賞
サプライズ 3
そしていよいよ見学
受付のある建物を出て蒸留所へ向かうのですが、とにかく広い
広大な敷地に蒸留棟、浄水場、オフィスなどがあり、
芝生や木々も整備されていて、ウィスキーだけでなく、ここで働く人たちにとっても良い環境です
サプライズ 4
最初の見学は、大きなガラス貼りの建物
外からの見学
中では空の樽がひとつ横になって置かれていました
おもむろに、すぐ横の設備から火が出てきてガラス越しでも熱気を感じました
作業員が設備を操作して、樽の内側を焼き始めました
めったに見られない樽焼きの工程です
樽は何度か熟成に使うと木の成分が出なくなるので、焼いて再生させる、とのこと
(ウィスキーの黄金色は、樽からの染み出しによる)
熱気は、樽が焼かれるのにあわせて、増していきました
思わず後ずさる、、
サプライズ 5
そしていよいよ蒸留棟
モルトウィスキーを蒸留する設備を「ポットスチル」といいます
ここにはポットスチルが10機あります
カバランウィスキーは、スコッチウィスキーの作り方に習っているので二回蒸留します
つまり5セット分の蒸留設備があるということになります
大きな設備なので壮観です
建物内は見学用に、ほとんどの設備をガラス越しに見られるようになっていて
当然、中で作業をしている様子も見られます
さらに
蒸留仕立てのニューポットが流れてくる様子まで見られました
見学する人たちに優しいレイアウトです
サプライズ 6
見学が終わると、試飲タイム!
以前はいろいろ飲めたようですが、今は一種類のみ
ですが、それが新商品だったのです
まだほとんど市場に出回っていないそうで、新作ウィスキーの香りと優越感に浸れました
飲めませんが、全ての種類のサンプルがあり、香りを楽しむこともできました
サプライズ 7
最後はもちろん売店
全てのカバランウィスキーが並んでいます
コースターやテイスティンググラスなどもあり、買い物する手が止まりません
実はスタッフの方たちが着ていたユニフォームが格好良くて欲しかったのですが、残念ながら売っていない、と言われていて諦めていました
が、Tシャツが似たデザインであったんです
はい、購入!
ウィスキーには、一本につきミニボトルを一本付けてくれて、これも嬉しい~
あっという間の二時間でしたが、サプライズだらけの、カスクストレングスなみの高密度な時間を過ごせました
自分でオリジナルのウィスキーを調合するブレンド体験コーナーもありましたが、それは次回の訪問に持ち越しです
あとがき
今回の台湾旅行で一番の散財はカバランウィスキー蒸留所でした
ミニボトルは、ウィスキー好きな友人や通っているBarのマスターへのお土産になりました
2018年9月
小庵 !(^^)!